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2023年2月23日 (木)

平塚フィルハーモニー演奏会

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昨年開館した平塚市のひらしん平塚文化芸術ホール

地元のアマチュアオーケストラである平塚フィルの演奏会に行ってきました。

Hiratsuka-po-202302

  シベリウス  交響曲第5番 変ホ長調

  ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」

  シベリウス  アンダンテ・フェスティーボ(アンコール)

 田部井 剛 指揮 平塚フィルハーモニー管弦楽団

       (2023.02.19 @平塚文化芸術ホール)

ともに変ホ長調の交響曲で自然を賛美するような音楽。

この2曲をプログラムに据えるという果敢な演奏会で、新しいホールでの新鮮な響きにも大感激でした。

30年の歴史がある平塚フィルは、意欲的なプログラムで年2回の演奏会を開いていて、前から聴きたいと思っていました。

人口25.7万人の都市、平塚は私のいまいる町の行政管轄都市で、商業でも栄えた街なので、子供の頃からお買い物は平塚でした。
長く親しんだ街のオーケストラをようやく聴くことができたのも、昨年実家に帰ってきたからでした。

そんな思いを抱きながら聴く、2つの私の大好きな交響曲。
まったく個性の異なるふたつの作品を、しっかりと聴かせてくれた平塚フィルです。
ここまで見事な演奏になるとは思いませんでした。
オーケストラに敬意を表したいと思います。

爽やかなシベリウスは、3楽章に至ってだんだんと熱っぽくなって、見事なエンディングに至りました。
5番はやっぱり好きだな、とつくづく思います。

休憩後のブルックナーも誠意あふれる演奏で、奏者のみなさんが共感しながら演奏しているのがよくわかります。
平塚からは、丹沢連峰と大山が見渡せます。
山々と、湘南の海、自然にも恵まれた平塚でブルックナー。
新しいホールの鮮度高い響きは、過剰な響きがなく、木質感あふれる柔らかなもので、ブルックナーの音楽が響きに埋もれることなく、一音一音、和音のひとつひとつがよく聴き取れました。

田部井さんの熱意溢れる指揮もときおり小さなジャンプも交えつつ、とてもいいと思いました。
なによりも余計なことはせずに、ストレートに速めのテンポを維持しつつ聴かせてくれた。

見渡すと年配の方も多い聴き手のみなさん。
うつむく方はほとんどおらず、この2曲をしっかりと聴いておられました。
 
最後のシベリウスは暖かくも熱い小曲で、わたしも好きな作品。
ストリングスだけで進み、最後にティンパニが締めました。

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平塚といえば七夕。

シートの色にも仕掛けがありました。(気が付かなかったけど)

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コンサートが終了すると、左手奥の壁と窓がすべて解放され、目の前の広場が広がりました。

気持ちいいホールでした。

平塚には以前、平塚市民センターがあって、そちらが文化芸術の中心でしたが、老朽化から閉館し、この文化芸術ホール開館となりました。
中学生のとき、合唱団に入っていたので、地域の合唱コンクールの際は、かつての市民センターの舞台に立ちました。
上位入賞し、都内の虎ノ門ホールの関東大会まで進んだことも懐かしい思い出です。

Hiratsuka-po-202302-d

平塚駅。

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