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2026年9月 3日 (木)

ワーグナー 「ニーベルングの指環」オーケストラルアドベンチャー ペルトコスキ指揮

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秦野市内を流れる水無川の上流にある「風の吊り橋」。

自然を活かした大きな公園となっていて、丹沢山脈の麓にあり、ともかく気持ちがいいので始終行ってます。

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もう盛りは過ぎたけれど向日葵畑もあり、行く夏を惜しむこともできましたね。

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 ワーグナー 楽劇「ニーベルングの指環」

     オーケストラルアドベンチャー
       ヘンク・フリーヘル編

  タルモ・ペルトコスキ指揮 香港フィルハーモニー管弦楽団

        (2025.6.27,28 香港文化センター)

2000年生れの注目の指揮者、ペルトコスキが2027年のバイロイトで「ローエングリン」を指揮して、同劇場最年少記録を更新するというので、そのペルトコスキのワーグナーを聴いてみた。
フィンランド生まれ(母はフィリピン系)で、あたりまえのようにヨルマ・パヌラの指導を受けており、その門下生であるサカリ・オラモに師事している。
若いとうえば、同じフィンランド人のクラウス・マケラであったが、彼よりも4歳若いのがペルトコスキ。
ラトビア国立響、トゥールーズ・キャピトル管、香港フィルの3つのオーケストラの音楽監督に就任しており、マケラに負けず劣らずの躍進ぶり。
マケラがメジャーオケを総なめにしたのに対し、ペルトコスキ君はバルト3国のオケ、フランス、香港となかなかに渋いところを押さえた感じ。
毛色の違う国のオーケストラで、レパートリーを磨きつつ、オケとともに歩み成長するには、いいポストだとも思う。

マケラはデッカとの契約だが、コンセルトヘボウとシカゴは自主制作レーベルを持っているので、この先デッカ録音はどうなるだろうか。
DGはペルトコスキをどのように売り出してゆくか、それもまた楽しみではあるが、ドツカンマーオケとのモーツァルトに続いて香港フィルワーグナーというところが実に面白い。
しかもLPレコードとネットでの音源配信での発売という名門DGらしからぬ新しい手口。
ダウンロードしてPCオーディオで楽しみましたよ。

これがまあ、かなりの高音質で本格装置で大音量で聴いてみたくなる音源なのです。
リングのハイライトといえば、全部聴けないときのスペクタキュラーな存在として、私のような世代には「ショルティのリング」の抜粋で構成した「ワーグナー・デラックス」で、CD時代初期にはオーケストラだけで「ニュー・ワーグナーデラックス」が長らくの愛聴盤だった。
その後のフリーヘル編はデ・ワールト、あとはテラークのマゼール編で楽しんだ。
もちろんコンサートでもワールト、シュナイダー、ヴァイグレ、ノットなどたくさん聴いてきましたが、いずれにしても私には「歌のないリング」は常にどこか物足りなく脳内で歌唱再生したりして想像力を働かせて聴くというのが毎度のこと。

今回のペルトコスキ・香港フィル盤は、背景に歌を意識させることなく、オーケストラ作品としての演奏に徹しているかのよう。
1時間、スムースな音楽の流れに違和感なく乗っているだけで終わってしまった。
もう一度聴いてみたが、そうあまりにウマいし、なんらの引っ掛かりもないし、すべてのか所がそれなりにあるべくしてちゃんと収まってるし、整っている。
溜めどころ、力の入るところ、情熱的なところ、崇高な場面、感動的な場面、いずれも見事にちゃんと演奏されてる。
模範解答のような「リング」オケ版。
これでいいけど、私にはそれじゃ面白くないとなるんです。
要は、もっとハメを外すくらいにガンガンやるとか、突っ走るとか、重厚長大にやるとか、ハイスピードでやるとか、まったくやる気なさそうにやるとか、ともかく楽しみ与えてくれる「味付け」が欲しかった。

香港フィルはめちゃくちゃ巧い。
デ・ワールトとズヴェーデンでワーグナーやシュトラウス、マーラーを叩きこまれたオーケストラ。
メンバーも白人系の人も多いようだが、その音は案外と野放図なところがあり、大げさが過ぎて感じる奏法や音色やなどもあった。
オケの特性か、指揮者の指示なのか、このオケをちゃんと聴くのは初めてなのでわかりません。
一国二制度で自由が保たれていた香港がこの先どうなっていくか、このオーケストラの先行きもペルトコスキの進化とともに気になるところです。

少年時代からのワーグナー好きが、ワーグナー指揮者になる。
まさにペルトコスキはそういう道を早くも歩んでます。
フィンランドとラトヴィアですでに「リング」を22,3歳で指揮していて、オランダ人、トリスタン、パルジファルも指揮しているという強者。
そうした機会が与えられること自体がその実力のあらわれでしょう。
その様子を確認したかったが、今年2月のオランダオペラでのトリスタンの放送を逃したのは大きかった。
来夏のバイロイトデビューのローエングリンに期待です。

バイロイトの指揮者としての最年少記録は、マゼールの30歳。
その次が、シッパースの33歳、サヴァリッシュ34歳、マーク・エルダー34歳、ラニクルズ37歳、パッパーノとシノーポリの39歳。
ペルトコスキ、ともかく若い。
年齢云々でその演奏を断じるのは、もうそんな時代じゃないのはわかってるけど。
実力をともないつつ、こうした若さゆえの注目のされ具合が先行し、地道に活動している中堅の指揮者に日が当たらず、どんどん埋もれてしまうんじゃないかと懸念します。

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朝晩に秋の予感が。

それにしても雨が多いのが恨めしいし、災害に直結しないように願うばかり。

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