新春ピアノ三重奏 Japan×France
新春を感じさせるお花が、受付に飾られてました。
音楽と花と香り。
そんな五感をたっぷり楽しませていただける、コンサートに行ってまいりましたよ。
新春ピアノ三重奏
花と共に奏でる<日本×フランス音楽>の世界
宮城 道雄 「春の海」
日本の四季 メドレー
ドビュッシー 「月の光」
映像第2集~「金色の魚」
ラヴェル 「ツィガーヌ」
サン=サーンス 動物の謝肉祭~「白鳥」
フォーレ エレジー
ラヴェル ピアノ三重奏曲
アンコール 「花は咲く」
ヴァイオリン:松尾 茉莉
チェロ: 行本 康子
ピアノ: 加納 裕生野
フローリスト:元木 花香
司会 :田添 菜穂子
(2015.1.10 @目黒パーシモンホール)
神奈川フィルのヴァイオリン奏者であります松尾茉莉さんと、その仲間たちによるコンサート。
日本のお正月・新春に相応しい宮城道雄の「春の海」で、たおやかに始まりました。
ご覧のとおり、日本の音楽と、フランスの音楽のたくみな組み合わせ。
みなさんのソロをはさんで、最後はラヴェルの色彩的な名作で締めるという考え抜かれたプログラムでした。
日本の四季の歌の数々が「ふるさと」を前後にはさんで奏でられ、会場は、ふんわりとした優しいムードに包まれました。
そのあとの加納さんのドビュッシーは、実に美しく、情感もたっぷりで、この作曲家に打ち込む彼女ならではの桂演でした。
エキゾティックなムードと超絶技巧満載のツィガーヌは、いつも前向きな松尾さんらしい、バリッと冴えた演奏。
後半は、静かな語り口で、超有名曲と、フォーレの渋い曲を弾いてくれた行本さんのチェロでスタート。
最後は、3人の熱のこもったラヴェル。
4つの楽章を持つ30分の大曲ですが、あっと言う間の時間の経過。
1914年の作曲で、いまからちょうど100年前の第1次大戦直前の頃の音楽は、夢想的なロマンと、熱気と躍動感という、ラヴェルのいろんな顔のすべてが、ぎっしりと詰まった音楽です。
きらきら感と、3楽章の神秘的な味わいをとてもよく弾きだしていたのが加納さんのピアノ。
柔らかな音色の行本さん。
そして、松尾さんは、しなやかさと、ひとり神奈川フィルとも呼びたくなるような美音でもって、魅了してくれましたね。
若い3人の女性奏者たちによるフレッシュで香り高いラヴェル。
堪能しました。
最後は、「花は咲く」で、うるうるさせていただきました。
そして、香りといえば、花と香りのアロマを演出されたのが元木さん。
3人が生花をつけて演奏し、しかも、ドレスはトリコロール。
ホワイエには、檜の香りが漂い、いただいた栞にも、お花の香りが。
おじさんのワタクシですが、音楽と香りのマッチングに、思わず、頬がほころぶのでした。
センスあふれる企画と演奏、いただきました。
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